コーワ株式会社
代表取締役社長 高橋 將 様/取締役総務部長 倉持 昌哉 様(お役職はインタビュー当時)
7つの習慣®研修
本社所在地
埼玉県八潮市
設立
1889年
従業員数
145名
業種
商社(食料品)
ホームページ
事業内容
■段ボールケース・シートの製造販売(段ボール事業部)
■包装資材、物流機器等の販売及びサポート
■梱包資材等の通信販売 (BTB)

導入の成果

ワンマン経営の先代から引き継いだ遺産「指示待ち社員」
「自ら考え自ら行動する」社員が増えた

(佐藤)
本日は、お忙しいところありがとうございます。高橋社長は大変、教育熱心な方で、「7つの習慣®」 の研修でも大きな効果を出されていると伺っております。本日は、いろいろなお話を頂戴できればと 思っておりますので、よろしくお願いします。

(高橋社長)
こちらこそよろしくお願いします。

(佐藤)
研修のお話の前に、まず、お伺いしたいのですが、高橋社長が目指されている「理想の会社」とは、 どのような会社なのでしょうか?

(高橋社長)
いくつかあるのですが、まずは、社是の「自考自行」でも謳っている「 社員が自分で考えて自分で動 ける組織」ですね。ウチの会社は、先代のおやじが超ワンマンの創業社長で、「俺の言う通りやって いればいい」っていう人だったんですよ。

そうすると社員は指示待ち人間になってしまって、自ら考 えるということをしない。 会社の業績についても、おやじは決算数字なんかを社員にほとんど知ら せなかったから、社員は自社の状況がわからない。

そんな状態で「自分にできることはなんだろ う」と自発的に考えるなんて難しいですよね。

私は二代目社長として、この状況を変えたいと思いました。だか ら、どんな業績であっても全社員に開示して「今、こういう状況 だよ、予算に対してこうだよ」というのを伝えていったんです。

これによって社員が「じゃあ自分にできることはなんだろう?」 と考える下地ができますよね。そのうえで一人ひとりが「知識」 や「情熱」を持っていれば、自分で考えて自分で動くことができ る。

私はコーワをそんな会社にしたくて、「知識と情熱」「自考 自行」を社是にしました。「知識と情熱」は、先代からあったも のをそのまま残して、自考自行」は、私が造語を考えて社是に追 加したんです。

(佐藤)
「自ら考え自ら行動する」というのは、「7つの習慣®」が謳っている内容でもありますよね。

(高橋社長)
そうですね。そうした主体的な社員を増やすことは、とても大切なことだと思います。2番目の理 想、「月曜日の出社が苦にならない会社」です。

これは私の実体験からきているのですが、以前、 精密機器メーカーに勤めていた時、休み明けの月曜日が嫌で嫌で仕方なかったんですよ。

私自身が そんな経験をしているので、コーワは、「月曜の出社が苦にならない会社」、「月曜の朝に『また みんなと働けるぞ』と社員が思えるような会社」にしたいな、と。

そして3番目の理想は、「社員がイキイキと、笑顔で楽しく働ける会社」。私は「自分が良ければい い」という性格じゃなくて、「相手が喜ぶのが自分の幸せ」、という性格なんですね。

一番身近 なところでは、“女房がいつまでも若くて綺麗で、元気でニコニコしている”っていうのが一番うれ しい。今でも結婚記念日とか誕生日には、プレゼントをあげたり食事に行ったりしますし、10周 年といえば何かを奢る、とかもありますし。

女房が喜べばこっちも嬉しい、というだけなので。 ですから会社でも、社員が笑顔で働いてくれるのが一番いい。

…私は毎週末、6時前に起きて、1時間ほどウォーキングをしています。家の近くに古い神社があるのですが、そこで2回お祈りをするんです。

最初は、「家族と社員と、社員の家族が皆、健康で幸せで笑顔で暮らせますように」と祈って、次に、同じ境内にある産業の神様のほうに「なんとか今年も黒字で終わりますように」と祈る。

これを毎回のようにやっています。私にとって、家族や社員が幸せになることが自分の一番の幸せなんですよ。

(佐藤)
やっぱり、人間の喜びとか幸せっていうのはそういうところにありますよね。人との関係の中で自分の 喜びを見出すというか。それにしても高橋社長の奥さんはお幸せですね!

(高橋社長) 結婚したのが、昭和55年ですから、もう32年ですね。今年も、結婚記念日には旅行に行きましたよ。


(倉持取締役)
高橋は、こういうことを社内でも公然と言いますんでね。 そうすると、社員も管理職も、今まではあまり家庭を顧みずど ちらかというと仕事中心だった人も、考えが変わってきたりし ますよ。

そうした点で進歩してきたかな、とは思いますね。

(佐藤)
家庭の状況というのは、仕事に絶対影響しますよね。出社前に奥さんとケンカしてきた時なんかは、 気分もよくないし、周囲もわかりますしね。御社のようなお話を聴くと、とてもいいなと思います ね。

(高橋社長)
私は全部で6社の外資系金融会社で働いたのですが、そのうちの1社だけ、会社都合で辞めなきゃいけ ない時があったんです。ちょうど娘が中学受験間近の時で、1993年かな、僕が40歳になった時の ことです。

一般に「転職しやすいのは35歳まで」と言われていたり、その頃はちょうどバブル崩壊時 で、金融業界は特に動きづらい、というのがあったりして、僕も落ち込んでいました。「どうしよう、 子供の中学受験もあるし、転職先も見つけにくいし…」って。

そういう時に、女房は「あなたどうすん のよ」とか言わなかったですし、夜も、私はなかなか寝付けないのに、女房はスヤスヤと寝てるんですよ。…それで私は助けられたんです。

あの時、女房にいろいろ責められていたら、私も一層落ち込んだ と思いますが、女房がドーンと構えてくれたので、すごく気持ち的に助かった。

ある知り合いが、「女 房には2種類ある。そういう時にガンガン責める奥さんと、『ゆっくりしていいわよ』という奥さんと。 うちの女房は、残念ながら前者なんだ」と言っていましたが、私の女房は後者で本当に良かったですね (笑)

(佐藤)
そういう辛い時に、奥さんが構えていてくれるのは、本当に救われますね。

(高橋社長)
4番目の理想は、「コーワがないと困る」と言われる会社です。「ファーストコールカンパニー」、こ れは誰かが言っていた言葉なのですが、困ったときに最初に電話をもらえる会社になりたい。

同業の社 長に、趣味でジャズを演奏している方がいるのですが、その方は、「演奏仲間を呼ぶ時は、まず、一番 信頼できる人に電話する」と言っていました。これを企業にあてはめれば、「一番最初に電話をもらえ る会社なら、生き残れる」ということですよね。

段ボールって、正直、商品の品質での差別化がしにく いんですよ。それでも、対応の速さとかお客様との密着度とか、そういう点も含めて「コーワがないと 困る」と言われる会社になりたい。

そんな会社を目指したいと思っています。

(佐藤)
お客さんが何か困ったときに、いの一番に連絡をくれる、そういう意味合いなんですね。

(高橋社長)
はい。あと、5番目の理想は、「子供を入社させたい」と社員に思ってもらえる会社です。今年も、 弊社に40年間勤めて定年退職した社員の、お孫さんが入社しましたね。入れ替わりみたいに(笑)

(佐藤)
そういうのって、会社の歴史として素晴らしいですね。

(高橋社長)
会社によっては、「社員の親族は入社させない」ところもあるようですが、親族による紹介って、確実 だと思うんですね。自分の子どもを入社させるとしたら、親が保証人になるわけですから。

そして、6 番目の理想は、「社員が強い当事者意識と、目標達成意識を持つ会社」です。弊社も、おやじが社長だっ た頃は、おやじが勝手に、「来年度の予算は前年対比プラス10%」とか、パっと決めるんですよ。

そうして決めた予算が、各人に割り振られるだけで、個人の状況とか一切関係ない。そうすると、社員 には「俺たちが決めた予算じゃないから、できなくてもしょうがないよね」と、最初から言い訳がある わけじゃないですか。

(佐藤)
上から一方的に落ちてくる数字だと、どうしても社員はそう感じがちですよね。

(高橋社長)
私はそんなの信じられない、と。私が大手メーカーに在籍していた頃、私の部署は中近東とアフリカと東南アジアと共産圏を担当するエリアだったんですね。

で、国別、月別に、製品の機種別に予算を組んで、オプション部品とか消耗品とかの予算を作って、管理する。それで、売上げ、粗利、利益について責任を持たされるんです。

自分で作った予算だから、やっぱり達成したいと思うじゃないですか。でも、会社から一方的に与えられたものだと、「できなくてもしょうがないよ」っていう意識が最初からある。

それで、私がコーワの社長になって最初にやったのが、「自分で予算を作れ」と指示することだったんです。「月別、客先別に、ダンボールの平米と、単価と粗利、その金額。

それらを、1人1人、12か月間、全部組みなさい」と。最初はみんな、「え?」って顔をしてました が、今はもう、7年ぐらい続けているので、慣れてきましたね。

(佐藤)
一人ひとり、それをやるんですか。徹底していますね。

(高橋社長)
やっぱり自分で決めることが大切だと思うんですね。 そして最後、7番目の理想がマネしたくなる先輩、上司の多い会社」です。私、外資系の会社にいた 頃、会社を移った一番の理由が「こんな社長の下で働きたくない」というものだったんですよ。

人間 が卑しいとか、自分と会社の財布の区別がつかないとか、海外の本社の人間を口先でだますのがうま いとか、転職する社員の転職先に連絡して「あいつは最悪だ」と触れ回るとか。

こんな上司でなく、 逆に「真似したい」「あの人を目指したい」と思える上司や先輩が社内にいれば、人材はきっととど まります。「この人いいな」と思える人がいる会社。

(佐藤)
若い人って、優秀な上司を真似しますよね。服装とかしゃべり方とか。ところで、今、理想の姿を伺 ってきましたが、現状はどのようなものなのですか?高橋社長からみて、どんなギャップを感じます か?

(高橋社長)
もっと先を見て考える、お客さんにこれだけやったらもっと喜んでもらえるだろうなとか、 その度合い が弱いというのはありますね。必死さがヒシヒシとは伝わってこないかな。あと、「客先 の業績が悪い から自分の売上げが悪い」とか、他責にする。

 私は社員に、「みんなはサラリーマンだから、毎月一定 の給料をもらえるんだよ。もし、皆が個人営 業だったら、客先の状況がどうであっても、売上げが下が ったら自分の収入が減るんだよ」と伝えて います。そういう必死さや当事者意識がまだちょっと弱いかな、とは思いますね。

(佐藤)
なるほど、そうした課題意識をお持ちだったんですね。そんな中で、どうして「7つの習慣 ®」に魅 力を感じたのでしょうか?昔から「7つの習慣®」の本を読んでいらっしゃったのですか?

(高橋社長)
いや、読んでないんですよ、実は。私がジェイックのセミナーで「7つの習慣 ®」の話を聞いて、い いなと思ったのがきっかけです。「自責・他責」の考え方を聞いたり、結構、家族の話も出てきたり して、「これは社員にも聞かせたい」と思ったんです。

特に印象に残っているのは、「自分が亡くなったとき に、どんな言葉を贈られたいか?」を考えるワ ークです。楽しみながらも、真剣に考えましたね。あと、 第7の習慣®の「刃を研ぐ®」。コーワの社 員って、勉強する習慣がないんですよ。

「社会人 になったら、勉強なんかしなくても仕事 ができればいいや」みたいな雰囲気で。そういうのもあって、7つの習慣®を学んで、勉強する 習慣を身につけてほしいな」と思いました。

…それで、セミナ ーに大利根工場長の高野を参加させてみたんです。 そして、受講した高野に「7つの習慣®研修、他の 社員に受けさせたい?」って聞いたら「受けさせ たい」と言ったので、「じゃあやろう」と。

私の想い としては、「研修を通じて、社員には特に家族 のことを考えてほしい」という気持ちがありましたね。


(佐藤)
実際、「7つの習慣®」研修は、自分の人生や家庭を考えるきっかけになるからか、受講者の感想も「全然長くなかった」「あっという間に終わった、というものが多いですね。

特に高橋社長の場合は、社長ご自身が、ずっと家族を大切にしてこられたから、「7つの習慣®」の内容に共感する部分もあったのでしょうね。

(高橋社長)
「WIN-WIN」という言葉も、これは「自分さえよければいい」じゃなくて、「相手がハッピー になってこっちもハッピーになる」という意味なんですよね。 段ボールの営業ですと、お客さんか ら「この価格じゃなきゃ買わないよ」って言われて、しぶしぶ下げる人がいる。

これではLOSE- WINなんですよね。こんな時に、例えば形状変更とかの工夫で値下げ幅を抑えてお客さんにも喜ん でもらう、っていうのがWIN-WINじゃないですか。

そういうのをなんとか考えてほしいなあ、っ ていうのもありますね。

(佐藤)
そもそも、高橋社長の生きざまとか大切にしてた部分が、すごく「7つの習慣 ®」とオーバーラップしていた部分があったんですね。

(高橋社長)
重複していた部分はありますね。

(佐藤)
工場長の高野は「7つの習慣 ®」の本も読んでいたので、「彼がやりたいって言うのだったらやろう」 と。 あとはジェイックの知見寺さんと、「何人でやろうか」など具体的なところを詰めていきました。

(佐藤)
では、どちらかというと、高野工場長が主導されたのですか?

(高橋社長)
というか、高野が「他の社員にも7つの習慣®の研修を受けさせたい」と言ったのを受けて進め た感じですね。特に工場の場合、工場長とか上の人間がいい話を聞いて工場内で実践しようとしても、 それに賛同してもらえる、もしくはセミナーを聞いて考え方を理解しているメンバーが複数名いないと、なかなか全体に浸透させることができない。

逆に、何人かのメンバーが知っていれば、高野が工 場で「7つの習慣®を実践してみよう」と思ったときに、「ああ、あれね」となりやすい。それで高 野は「他の人間にも学んでほしい」と思ったんでしょうね。

(佐藤)
反対した人間はいませんでしたか?

(倉持取締役)
それはいなかったですね。まあ、研修のスケジュールを見て、「夕方6時までですか」「長いですね」 といった反応はありましたけど。

でも、研修が終わってからは、誰もそういうことは言ってなかった です。

(高橋社長)
僕はこの研修を行うときに、社員に対して「このセミナーであなた の今後の人生が変わる」ってPRしましたから(笑)奥さんや子供 との接し方とか、部下との接し方とかが変わって、人生も変わるよ、 と。

…あと、講師もうまかったですよね。

(佐藤)
ありがとうございます。御社では、何人の方が受講されたのですか?

(高橋社長)
営業系と管理職中心で33~34人です。年齢的には、20代と50代が少しだけ受けて、あとは、 30代~40代が中心でしたね。

(佐藤)
実際に研修を受けられた皆さんの感想や、その後の変化はいかがでしょうか?

(高橋社長)
感想としては、「自分のことや家族のことを考えるきっかけになった」というものが多いですね。 変化は人それぞれですが、「変わったな」と感じる人も多いですよ。

例えば、ある30代の社員は、 週に2回、会社の周りのゴミ拾いを行うようになりました。どこかの会社がそれをやっているのを 見て、自分から、「見ていて感じが良かったから、自分もやりたい」と私に言ってきたんです。

 私は「やっていいよ。ただし、他の人間に強制はしないように。自分の姿を見て同調する人がい ればそれでいいし、いなければ一人でやりなさ い」と言ったんですけどね。

(佐藤)
社員の方々が自発的に何かを始めてくれるっていうのは嬉しいものですよね。仕事のことでも家庭 のことでも。自ら動いて何かを始めるっていうのは大事なことですもんね。

(高橋社長)
自分の意思で始めないと、やらされ感が強いじゃないですか。ある社長は「自分で決めてやること は疲労感3分の1で効率3倍、上から言われてやるのは、疲労感3倍で効率3分の1」と言ってま した。

(佐藤)
御社の場合、先代が強いリーダーシップでマネジメントしてこられたから、そういう意味では、ま さに今、現場から「自発的」な社員が出始めている、ということなんでしょうね。倉持様はいかが ですか? (倉持取締役) そうですね。

自分の部下も研修を受けたんですけど、提出物を自発的に出し てくるとか、積極的に 納期を守るとか、今までは何度か部下に伝えないと動かなかったような仕事 を、言わなくてもでき るようになったとは思います、「この資料できてますよ、見ておいてくださ い」とか部下が言って くるのが増えると、「研修の効果があったのかな」と思いますね。

(高橋社長)
上司・部下とのコミュニケーションのとり方を考え直した、という感想も多いですね。上司が「今の やり方だとダメだな」「部下が話をしやすくするにはどうすればいいだろう?」と少し考えるだ けで も、だいぶコミュニケーションが変わってきますよね。

実際、これまで無愛想だったリーダー が、自 分から周囲に話しかけるようになったりしています。

(佐藤)
コミュニケーションのとり方1つ、聴き方1つで、人間関係って、すごく変わりますもんね。

(高橋社長) 全社的に、「自分のことを考えるよりも、まず相手を考える」と考 える人が、前に比べれば増えてきましたよね。

その効果か、実は、 毎年出ていた退職者がゼロになったんですよ。研修を始めてから 1年間、誰も退職していません。

(佐藤)
研修によって、退職者がゼロになったんですか。それは大きな変化ですね。

(高橋社長)
あと、「7つの習慣®」を学んで「何かを始めよう」と思う人もいますね。40代の社員は、研修を受 けてから自転車通勤に変えて、半年で体重が2キロ減ったみたいです。

(倉持取締役)
自転車の大会にも出たみたいですよ。自信がついたんでしょうね。

(佐藤)
新しく始めたことをずっと続けて大会にも出たりすると、自信がつきますよね。そういうのが仕事に もあらわれてくるといいですよね。

(高橋社長)
まあ、教育とかって、短期で結果が出るものでもないですからね。薬でもそうですけど、短期で効 果がでるのって劇薬ですから。劇薬でなくていいので、ちょっとずつ変わっていけばいいなと思い ますね。


(倉持取締役)
今回、研修を受けた社員に聞くと、「全社員に受けてほしい」 という声が多いんですね。

彼らとしても、それだけ自分が聞 いて良かった、ということなんでしょうね。

(高橋社長)
ちょっとぶっきらぼうな社員がいるんですが、彼は研修を受けたあと、夜間の守衛さんに、「こう いうの勉強してきてさ」とか言うようになったらしいんですよ。彼がそこまで言うなんて、やっぱ り変わったんだな、と思いますね。

(佐藤)
「7つの習慣®」研修は全国のいろいろな企業で実施しているのですが、だいたい、「試しに1チームだけやってみたい」という企業が多いんですね。100人の会社なら、まず、30人だけやってみる、というような。そうすると、ほぼ100%、「2チーム目、3チーム目もやりたい」「全社員でやったほうがいい」という声があがるんですよ。

そういう意味では、プログラムの完成度は高いと言えるのと、やっぱり、家族、自分、仕事のすべてがこの研修にリンクするので、理解はしやすいし、楽しい研修なのかもしれないですね。

(高橋社長)
講師の方も、結構、ご自分の家族やお子さんの話をするので、それも身近に感じる要因だと思いますね。

(佐藤)
ある企業様は、「年配の社員に7つの習慣®が響くだろうか」と心配されていたのですが、実施 してみて一番盛り上がったのは、40代、50代のチームだったんです。

やっぱり家族のこととか親 御さんの介護とか、役職がついて責任もあるとか、年配の方は人生のいろいろな苦労もしてきてい るじゃないですか。そうすると、一層響くみたいですね。

(高橋社長)
僕は、研修で書いたカード、今でも持ってますよ。研修の最後に、 「必ずやること」を考えてカードに書くじゃないですか。僕は「月 5冊以上本を読む」と書いたのですが、今でも常に持ってるんです よ。

その他の決意としては、「ビジネス日誌を毎日書く」「研修セミナ ーに参加する」「体調管理に留意する」「音楽、芸術に親しむ」「家 族との会話をより多くする」「家族、社員と、自分に関わる人に対す る思いやり・気配りを絶えず実行する」「社員の話を真摯に聴く」 「生涯を通じて自己研鑽に努める」、というのを書いて、一応やっているつもりではあるんですけ どね。

思いやり・気配りを、相手に感じてもらっているかはわかりませんが(笑)

(佐藤)
経営トップ自らがそういうふうに挑戦しているというか、自分の目標を掲げて取り組んでいる姿という のは、社員は見てますからね。

(高橋社長)
よく、「部下は上司を3日で見抜き、上司は部下を3年で理解する」といいますよね(笑)これからも、 私自身が自己研鑽に励むのはもちろん、社員のみんなも、より高い目標を持って毎日イキイキと働ける ような、そんな会社をつくっていきたいですね。

(佐藤)
これからも、ぜひよろしくお願いします。今日はお忙しい中、お話を聞かせていただきましてありが とうございました。