職場でのコミュニケーションに役立つ人に好かれる話し方

職場で会話をする際、話す内容は同じでも、話し方によっては人を不快にさせてしまうことがあります。「家族や友人とは気楽に会話ができるのに、職場でのコミュニケーションがうまくいかない」という方は、普段の職場での話し方を見直してみましょう。今回は、職場でのコミュニケーションに役立つ、人に好かれる話し方についてご紹介します。
まずは感情を伝える表情作りから

自分が職場で話す際、どのような表情をしているでしょうか。なるべく笑顔で話すように心掛けていても、実際には無表情で話している方が少なくありません。
無表情で話すと、何を考えているのか相手に伝わらず、不安を与えます。「もしかして怒っているのかもしれない」と相手に誤解され、コミュニケーションに溝が生じることもあるでしょう。
職場では感情的にならず、気持ちをコントロールして話すことも大切ですが、「楽しい」「うれしい」「ありがとう」などのポジティブな感情は積極的に表現することをおすすめします。特に笑顔を自然に作れるようになると魅力的です。自分の感情が自然と顔に出るようになるまで、鏡を見て練習しましょう。
声の出し方一つで会話が弾むように
ぼそぼそと小さな声で話したり、つい早口になってしまったり、暗いトーンで話したりするなど、声の出し方で損をしている方もいます。しかし、「自分は会話が苦手だから」と自覚している方も練習と心掛け次第で、明るい声色に近づけることができます。
口角を上げ、はっきりとした発音を意識して、聞き取りやすいスピードで話すことが人に好かれる話し方のポイントです。
声の出し方を改善したい方は、まず話しながら口角を上げる練習をしましょう。鏡を見ながら、爽やかな表情と明るい声色になっているかどうかをチェックしてください。練習の際、口を大きく動かしてはっきりと発音することも重要です。
最初はゆっくりとしたスピードで練習し、徐々に自分のナチュラルスピードに近づけていきます。話し方は生まれつきのものではないため、練習次第で改善が可能です。
相槌を入れて相手の言葉を受け止める

コミュニケーションは、相手と自分との双方でやり取りがあって、初めて成立します。どちらか一方が話し過ぎるようでは、あまり有意義なコミュニケーションにはなりません。
相手と気持ち良くコミュニケーションを取るためには、自分の話し方を改善するとともに、相手の言葉をうまく受け止めるスキルも身につける必要があります。
相手の言葉を受け止めるスキルの一つが、適切な相槌です。相手の話を聞きながら、何かしらリアクションをしてください。会話が止まるたびに、「あなたの話をしっかりと聞いています」と伝えるために相槌を打ちます。違和感がない程度に、表情や身ぶり・手ぶりを加えると効果的です。
「人に好かれる話し方」というと、どうしても自分がうまく話すことばかりを考えてしまいがちです。しかし、相槌を打ちながら、相手の話に熱心に耳を傾ける「聞き上手」も、人に好かれる話し方に欠かせないスキルなのです。
おわりに
今回は、職場でのコミュニケーションに役立つ、人に好かれる話し方についてご紹介しました。自分は会話が苦手だという意識をお持ちの方でも、話し方は練習によって改善可能です。鏡を見ながら、自分の癖になっている話し方を見直して、少しずつ人に好かれる話し方へと近づけていきましょう。
また、会話をしていて心地良い相手の特徴としてよく挙げられる点が、相手の話をしっかりと受け止める態度です。自分から発信する際の表情や声の出し方だけでなく、コミュニケーションをする相手への配慮も忘れないようにしましょう。