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T型人材とは?π型・H型・I型人材の特徴とキャリア形成

人材の特徴とキャリア形成

1つの専門分野を持つ人材だけを抱えていても、企業が新しい時代に対応していくことはできません。現代のビジネスシーンにおいて求められる、「T型人材」についてご存じでしょうか。今回はT型・π型・H型・I型人材の特徴とそれぞれのキャリア形成についてご紹介します。

   

T型人材の特徴とキャリア形成

「T型人材」は、専門分野を一つ持ち、それに加えてより広い分野の知見を兼ね備えている人材です。アルファベットの「T」という字の縦軸が専門分野を表し、横軸が他の分野へと広がる知見を表しています。

 

T型人材には、1つのものごとに深く精通する能力と併せて、専門外の分野についても目を向けられる柔軟性があります。スペシャリストとゼネラリストの長所を併せ持っている人材だといえるでしょう。

 

T型人材を育成するためには、まずは専門分野の知識を研修などで身に付け、その後特定の業務に携わることでスペシャリストとしての能力を磨きます。併せて定期的なジョブローテーションの実施などによって、ゼネラリストとしての能力も広げていきます。

 

π型人材の特徴とキャリア形成

2つの異なる専門分野を持ち、分野を横断した独創的な思考によってその能力を発揮する人材は、「π型人材」と呼ばれます。π型人材は、T型人材がより進化した形です。専門分野が2つあることから、「ダブルメジャー」と呼ばれることもあります。

 

ギリシア文字の「π」は、2つの縦軸があり、その上に横軸が乗っています。これは、π型人材の特徴である2つの専門分野とそれを横断する思考を表しています。複数の分野に精通し、より複雑な課題に対応できるπ型人材は、自社のビジネスに欠かせない人材です。

 

π型人材を育成するためのポイントは、本人の適性を早期に見抜くことです。専門分野を無理に一つに絞らせる必要はありません。本人が複数の分野に興味を持ち、適性も見られる場合は会社としてサポートしましょう。

   

H型人材の特徴とキャリア形成

H型人材の特徴とキャリア形成

「H型人材」は、自らが1つの専門分野を持つとともに、他の専門分野を持つ人材とのつながりを作れる人材です。アルファベットの「H」には2つの縦軸がありますが、このうち一方が1つの専門分野を持つ本人を表し、もう一方は他の専門分野を持つ別の人材を表しています。そして、中央にある軸が2者を結んでいるというイメージです。

     

異なる人材とつながるH型人材は、異なる人材とのコラボレーションが求められる場面で活躍します。イノベーションを引き起こすためには、人と人とのつながりが不可欠です。人材育成においては、部署横断的なプロジェクトに積極的に参加させるなど、豊かな人脈を手に入れられるような経験を積ませましょう。さらには、研修を通してコミュニケーション能力を養うことも効果的です。

     

I型人材の特徴とキャリア形成

I型人材の特徴とキャリア形成

「I型人材」とは、いわゆるスペシャリストのことです。アルファベットの「I」は、1本の縦軸から成り立っていますが、これが高い専門性を表しています。かつてのビジネスシーンではI型人材が求められていました。しかし、最近は技術革新の波が激しく、必要とされる能力は変化するため、特定の分野に特化したI型人材は淘汰されやすいとも言われています。

 

特定の専門職については、今なおI型人材が重宝されている場合があります。しかし、今後のキャリアについて考慮するならば、I型人材にもゼネラリストとしての能力を補うような教育が求められるといえるでしょう。

 

おわりに

今回は、T型・π型・H型・I型人材それぞれの特徴と、キャリア形成についてご紹介しました。かつては専門分野を一つ持つI型人材が求められていましたが、現代ではより多彩な能力を持つT型・π型・H型人材に注目が集まってきています。自社が求める人材について改めて見直すとともに、時代のニーズを捉えた人材育成を行いましょう。